『とびでるカメラ』のできるまで
http://itunes.apple.com/jp/app/id397619605?mt=8
写真を適当に塗ると、うねうね動く画像ができて、それをTwitterアイコンにできます、というアプリ。
無料セール時に3日で6万ダウンロード、無料総合4位。
ができるまでを綴ったメモ。
- 6月 電子書籍のいち表現としてホログラム的なものができないかという相談がある
- モックを作るが、話が流れる。この時点ではあらかじめもっている画像を動かせるだけ。
- 8月 その後会社のスマートフォンアプリチームのミーティングでこういうの作りたいと提案。まー作りたいなら作ってみれば。みてみて面白そうなら出しましょう。という程度のリアクション。
- 週末に作ってみる。任意の写真を選んで塗って動かすところまで。個人的はおおっと思う
- 会社の人たちに見せる。反応よかったような。リリースの方向で動き出す。
- 当初は共有はサーバーでする、という話になってたが、サーバー避けたかったのでアニメーションgifをtwitter投稿できるようにする。(当時同じチームの人がGifアイコンにしてたのがヒントになった)
- 9月 デザイン、かなりいいのがでてきてテンションあがる。
- 名前もこの頃には決まってて、「とびでる」って名前のわりにとびでないね、とその後ユーザーからも言われることをこの頃から言われていた。「とびでる」っていうより「動く」の方がいいのでは?と自分でも思わないでもなかったが、デザインがとびでるコンセプトで出てきてるし気に入ってたのでそのままいくことにする。
- Photo Speakというアプリを知る(遅い・・・)顔に特化した動きのクオリティは全然あっちのほうが上。そして受託業務がピークに忙しく、個人的に頓挫しかける。
- 「大丈夫ですよ、全然違いますよ」と励まされ開発再開。顔を動かす以外のサンプル集め、最終チューニング。
- リリース直前にチームリーダーから「アイコン設定時に投稿もしたほうがいい」といわれてつける。(これが無料セールと相まって想像以上にバズる結果に)
- 10月 リリース
ダラダラ列挙しましたが、最初から最後まで、「こういうのつくろう!」という明確な企画もなく、コンセプトも軸もないっていう、セオリーと真逆なところが個人的にはおもしろいなーと。
(技術オリエンテッドから始まって、後付けで諸々付け足していく、って一般的にはよろしくないパターンですよね)
実際のところ、個人的には「何となく始めて、興味や状況の赴くままに変えていく」のも開発スタイルのひとつとしてありだと思っています。
ただチーム開発でこんなことやってると、メンバーが「いったいこのアプリはどこに向かうのか」って不安になってついてこれないと思うので、適用範囲は個人で進められるプロジェクトのみ。