その後のその後

iOSエンジニア 堤 修一のブログ github.com/shu223

【MFi取得済】kontakt.io のビーコンモジュールについての調査

ちょっと所用で、 kontakt.io について急造で調べてみました。調べた、といってもデバイスが手元にないので、主に公式サイトから。


kontakt.io の特長

kontakt.io ってもともとあんまり情報がなくて、

今回比べた中で一番電波が届く距離が短く、なおかつ受信頻度も少ないBeaconでした。
かなりマイナーなBeaconモジュールでしたが、結果もそれに見合ったような感じになってしまいました。

こういう記事もあるのであんまりパッとしない、もっといえば競合と比べていいところがない印象があった(※追記もご参照ください)のですが、ちゃんと調べてみるといろいろと長所があるなと。以下に列挙していきます。

Apple の iBeacon 認証を取得済み(!)

例の MFi のやつです。GClue佐々木さんのツイートで知りました。



どこで確認できるんだろう?と探しまわったところ、こちらのページに iBeacon マークがりました。


ケースのカスタマイズ

自社のロゴを載せたり、色を変えたり、カスタムケース自体を作成してくれたりするようです。



http://kontakt.io/order-now/white-label-service/


最少ロット数制限あり。(orderページで確認できます。

CMS(Content Management System)

まだちゃんと中身をみれてないのですが、管理ツール的なバックエンドサービスも提供しているようです。


http://kontakt.io/technology/kontakt-io-cms-content-management-system/

The Kontakt.io CMS is the web portal that allows you to control precisely what happens when someone gets in proximity to your beacons. For example when someone walks through the entrance of your venue, you can send a welcome message or special offer directly to that visitor’s smart device.


ビーコンの状態を見たり、内部データをバックアップしたり、ロックかけたり、等々できるようです。

API

上述したバックエンドシステムに相当する機能をAPIとしても提供してくれています。なので自前でシステムつくったり、管理アプリつくったりできるのかなと。


けっこう見つかりにくいのですが、APIドキュメントは下記にありました。


http://docs.kontakt.io/index.html


APIキーはこちらからとれます。


参考ページ:iBeacons with Content Management: Inside Kontakt | BEEKn

etc...

ここでタイムリミット。これから kontakt についていくらか情報が入りそうなので、他のビーコンよりもおもしろい点等あれば(書ける範囲で)書いていこうと思います。

(2014.3.9追記)CEOのSzymonさんに会いました

この記事を書いた数時間後、kontakt.ioのCEO、Szymon氏にお会いしてきました。



いろいろ聞けたけど、ここに書いてよさそうな話だけ書くと、

  • 初期ロットからkontaktのハード自体もまるっとアップデートされていて、additional sensorを追加可能になっていたり、各種モジュールも強化されている。
  • 技適はもちろんとる。ハードをアップデートしたらまた承認受けないといけないので今準備中だがあと数週間もすれば取れる。
  • (この記事の冒頭で紹介したビーコン比較の記事について)kontaktは出荷時は電波強度を最も弱く設定しているし、パケット送信周期も設定次第なので、計測方法として適切ではない。あとそれからハード自体も相当アップデートされている

まとめ

Szymonさんもいい人だったし、konakt.io、だいぶ良さげです。