その後のその後

iOSエンジニア 堤 修一のブログ github.com/shu223

技術書でご飯は食べられるのか? #技術書典

昨日開催された技術書典5にて、新刊「実践ARKit」と既刊「Metal入門」という2冊の技術書を販売してきました。これまで商業出版も含め何度か技術書を書いてきて、「技術書に儲けを期待してはいけない」1と思い込んできましたが、昨日一日の売り上げは約46万円…

ARKitの解説書を個人出版しました #技術書典 #技術書典5

ARKitの解説書「実践ARKit」を本日よりBOOTHにて販売開始しました!ARKit 2.0 (iOS 12)・Xcode 10・Swift 4.2対応、全119ページ(製本版は92ページ)。サンプルコードはGitHubよりダウンロード可能です。 shu223.booth.pm なお、明日開催される技術書典5では…

デプス(深度)をiOSで扱う方法を網羅したサンプルコード集「iOS-Depth-Sampler」を公開しました

iOSにおけるデプス(深度)関連APIの実装方法を示すサンプル集「iOS-Depth-Sampler」をオープンソースで公開しました。 github.com ソースコードは GitHub に置いてあるので、ご自由にご活用ください。Swift 4.2です。 今のところ6つのサンプル(後述)が入…

iOSDCで「深度(デプス)」について話しました #iosdc

8/30〜9/2の4日間、900人規模で開催されたカンファレンスiOSDC 2018にて、「Depth in Depth」というタイトルで、iOSにおける深度データにまつわる諸々について30分の枠でお話させていただきました。 speakerdeck.com タイトルの"in Depth"というのはWWDCのセ…

ARKit 2.0の画像トラッキングとARKit 1.5の画像検出の違い

ARKit 2.0では、「画像トラッキング」という新機能が加わりました。既知の2次元画像を検出・トラッキングできるので、ポスター等の現実世界に存在する2D画像を基盤にしてAR体験を開始することができるようになる、というものです。これを聞いて「あれ、その…

iOS 12のPortrait Matteがすごい/ #iOSDC 2018で登壇します

iOS 12の新機能"Portrait Matte"(ポートレート・マット)の概要と、実装方法を紹介します。1 深度マップとセグメンテーション 昨今のiPhoneではデュアルカメラ(iPhone 7Plus, 8 Plus, Xの背面に搭載)、あるいはTrueDepthカメラ(iPhone Xの前面に搭載)か…

オランダの小さな島で開催されたカンファレンス「Swift Island」に参加した話 #swiftisland2018

今月の初旬、「Swift Island 2018」というSwiftおよびiOSをテーマとするカンファレンスに参加してきました。テッセル島というオランダにある小さな島が会場で、 カンファレンス会場にバンガローがあり、基本的に全員がそこに泊まる 部屋は別々 チケット代に…

[iOS 12]Network FrameworkでUDPソケット通信

iOS 12で新規追加されたNetwork Frameworkを使って、UDPによるソケット通信を実装してみました。 以前だとCFSocketというCore FoundationのクラスでC言語ベースで実装する必要があったところが、Networkフレームワークの登場によりSwiftでSwiftyに書けるよう…

アメリカ生活のふりかえり 2018年5月〜6月

サンフランシスコの会社で正社員として働きつつ1、日本でフリーランスとして働く二拠点生活を送っています。 今年からまた日本の住民票を戻したので、アメリカにいる期間の方が短くなります2。もうちょっとしたら家庭の事情によりさらに行く回数が減ることに…

[iOS 12]Siri Shortcutsの最小実装 - NSUserActivity編

先日のWWDC18で発表された、iOS 12の新機能 "Siri Shortcuts"。「よくやる手順を声で呼び出せる」というのはもちろん嬉しいことですが、それよりも、 「ロックスクリーンから呼び出せる」 というところに、プラットフォームの制約の中で取捨選択するしかない…

ドラッグ&ドロップで機械学習のモデルがつくれる「Create ML」の使い方

iOS 12の気になる新機能のAPIを見ていくシリーズ。昨日はARKit 2の永続化・共有機能や3D物体検出機能について書きました。 本記事ではCreate MLについて。1 Create ML Create MLは、Core MLのモデルを作成するためのmacOSの新フレームワークです。 昨日のSta…

API Diffsから見るiOS 12の新機能 - ARKit 2 #WWDC18

今年のWWDCの基調講演は、エンドユーザ向けの新機能の話に終止した感が強く、デベロッパ的にはあまりピンと来ない2時間だったように思います。が、State of the Unionやドキュメントを見ると、試してみたい新APIが目白押しです。例年通り、気になったものを…

フリーランスを再開して2ヶ月のお仕事まとめ

アメリカでのパートタイム会社員と日本でのフリーランスの2足のわらじを履き始めてから約2ヶ月が経ちました。今月からまた1ヶ月ほど会社員に戻るので、この2ヶ月にやったこと・つくったものをまとめておきます。1 Alexaを持ち出して外で遊ぶ Core NFCを使っ…

[書評]iOS/Androidアプリ開発の総合解説書 - モバイルアプリ開発エキスパート養成読本

著者のひとり、森本さん(@dealforest)および版元の技術評論社様よりモバイルアプリ開発(Android、iOS)を解説する技術書「モバイルアプリ開発エキスパート養成読本」をご恵贈いただきました。 この表紙に見覚えがある方もいらっしゃるかもしれません。そ…

ニッチな技術書を書いて #技術書典 に出展してみたら想像以上に需要があった話

昨日「技術書典4」にて、iOS/macOSのGPUインターフェースであるMetalの入門書を販売してきました。初出展、初参加なので雰囲気を想像するのがなかなか難しく、ニッチな技術書なのできっと大量に余るだろうなと想像してたのですが、ありがたいことに用意した1…

#技術書典 4で「Metal入門」という本を販売します

iOS/macOSのGPUインターフェースMetalの入門書を書きました。その名も「Metal入門」です。4月22日に開催される技術書の同人誌イベント、技術書典4向けに書いたもので、初めて出版社を通さず個人で書いた書籍になります。ちなみに日本語としては初のMetal解説…

try! Swift 2018の思い出 #tryswiftconf

try! Swiftは非日常感がありどの年も色々と思い出があるのですが、今年はスピーカーとしての参加ということで最初にお声がけいただいた9月から約半年感、ずっとtry! Swiftを意識して行動してきたといっても過言ではなく、感慨深さもひとしおでした。 終わっ…

try! Swift Tokyo 2018で登壇しました&補足 #tryswiftconf

先週開催されたtry! Swift Tokyo 2018にて登壇させていただきました。 タイトルは "UIImageView vs Metal" ですが、Metalの使い方の話「ではなく」、Metalを通じて普段意識する機会の少ないGPUレイヤに目を向けてみるという内容となっております。 実際のと…

移転しました

はてなブログに移転しました。 http://shu223.hatenablog.com/ なお、古い記事は移行せず、ここに残しておきます。

パートタイムになりました

2016年10月よりサンフランシスコのFyusion社でフルタイムで働いてきましたが、今年2月16日より、パートタイム社員として働くことになりました。 ・・・とだけ書くと、あれ、fire的な何か?と心配されそうですが、これは僕から希望して、どちらかというと会社…

移転しました

これまで書いていた「Over&Out その後」から移転しました。 d.hatena.ne.jp さらにその前身として、「Over&Out」というブログがあり、2010年のキャリアの節目をもって「〜その後」に移行したのですが、そちらももう7年も書いてきて、はてなダイアリーも「ネ…

3D写真の機能をアプリに組み込める「Fyuse SDK」の使い方

Fyuse SDKを使うと、3D写真(=Fyuse)を撮る/見る機能をアプリに組み込むことができます。 本記事ではそんなSDKの使いどころや組み込み方法について紹介してみたいと思います。 ※念のため、このFyuseおよびFyuse SDKは、僕が所属しているFyusion社のプロダ…

2017年の反省

ふりかえり的なことは先月に書いたのですが、 http://d.hatena.ne.jp/shu223/20171120/1511137832 実際のところこの記事は上澄みだけすくい取ったようなもので、ここには書いていない反省や葛藤がたくさんあります。 いま12月31日ですが、その葛藤はいまも現…

「iOS 11 Programming」を共著で執筆しました/本書のおすすめポイント

昨日、共著で執筆したiOSの技術書「iOS 11 Programming」の販売が開始されました! iOS 11 Programming著者:堤 修一,吉田 悠一,池田 翔,坂田 晃一,加藤 尋樹,川邉 雄介,岸川克己,所 友太,永野 哲久,加藤 寛人,発行日:2017年11月16日対応フォーマット:製本…

サンフランシスコで就職して1年が経ちました

昨年9月28日に『フリーランスを休業して就職します』という記事を書いてサンフランシスコの会社に就職し、早1年が経ちました。 実際にはもう1年と2ヶ月ほど経ってまして、この2ヶ月間、何度も記事を書こうと思いテキストエディタを開きつつ、まとめきれずに…

iOSDC2017で「飛び道具ではないMetal」という話をしました #iOSDC

9月15日〜17日の3日間にわたって開催された iOSDC Japan 2017 にて、「飛び道具ではないMetal」と題して登壇させていただきました。 発表資料はこちら・・・と普段ならここでスライドを貼るところですが、その前に、「あーMetalね。関係ないや」と思われた方…

ARKitのサンプルコード集「ARKit-Sampler」を公開しました

iOS 11のリリースと同時に、ARKitのサンプル集「ARKit-Sampler」をオープンソースで公開しました。 ARKit Sampler ソースコードは GitHub に置いてあるので、ご自由にご活用ください。 https://github.com/shu223/ARKit-Sampler 使用言語はSwift 4.0です。 A…

コロラド州デンバーで開催されたiOSカンファレンス「360|iDev 2017」に登壇した話 #360iDev

今月の8月13日〜16日にかけて、アメリカ合衆国コロラド州デンバーにて開催された「360|iDev 2017」にて登壇してきました。 (発表中の様子) トークのタイトルは "Deep Learning on iOS" で、スライドはこちら。 Deep Learning on iOS #360iDev from Shuichi…

Core ML vs MPS vs BNNS #fincwwdc

昨日FiNCさんのオフィスで開催された「WWDC2017振り返り勉強会」で『Core ML vs MPS vs BNNS』というタイトルでLTしてきました。 iOS 11で追加されたCore MLが非常に注目を集めていますが、「既存の機械学習フレームワークを使って学習させたモデル(のパラ…

iOSの技術書をクラウドファンディングで執筆します - 共著者8人の紹介 #peaks_cc

「PEAKS」という技術書のクラウドファンディングサービスで、今日から9人の執筆陣によるiOSの解説書「iOS 11 Programming」のファンディングが始まりました。 PEAKS(ピークス)|堤 修一, 吉田 悠一, 池田 翔, 坂田 晃一, 加藤 尋樹, 川邉 雄介, 岸川 克己,…