その後のその後

iOSエンジニア 堤 修一のブログ github.com/shu223

朝日小学生新聞にインタビューが掲載されました

12月3日付けの朝日小学生新聞に、インタビューが掲載されました。「会社に属さない働き方、学びを仕事につなげるには」というテーマで取材いただきました。

2025年12月3日付「朝日小学生新聞」より(写真掲載については版元に確認済み)

子供向け新聞ではありますが、親御さんも一緒に読んで将来の選択肢として知っていただくような想定だそうです。

このコーナーはApple社との企画で、かつての高校での講演最近の大学での講義をふまえてApple社の中の方から推薦していただいたようです。記事内容ともリンクする話ですが、まさに長年コツコツと発信を積み上げてたおかげで「見つけてもらう」ことができて良かったなと。

目次:

編集後記的なメモ

「小学生新聞」なので、子供向けにわかりやすく、簡潔に書かれています。インタビューではこういう話もしました、というのを取材時の音声書き起こしから拾いつつ補足及び自分向け備忘録として書いておこうと思います。

プログラミング学習に必要な「前準備」について

こういう質問については一般的には、「どんなしくみで動いているんだろう」と考える癖をつけようとか、算数の勉強はしっかりやっておこうとか、そういった回答が期待されることが多いと思います。

ただ僕は、そういった前準備は別に必要ないんじゃないか、逆にどういうバックグラウンドの人でも取り組めるのがいいところなのでは、というような回答をしました:

  • 個人的には、こういう『前準備』は必要なく、ゲームなりアプリなりを作りたいだとかの気持ちさえあれば十分かなと思います
  • 現在の開発環境は「何の前提がなくても」「簡単に最初の一歩ができる」よう整っている

ただこれだと記事にならないと思ったので、もうちょっと思い当たることを考えてみて、こんな感じの回答をしました:

  • どんなものでも作ることが全部、プログラミングで物を作ることに繋がる
    • 図工の時間になんか工作することでもいいし、
    • プラモデル作ることでも、
    • レゴでなんか作ることでも、
    • 砂場での制作でも、
    • 遊びを考えるのでも
  • 何かを作る行為というのは、本質的に共通するものがある
  • 自分で考えて生み出すっていう行為が全部、プログラミングで何かを作ることに繋がる

フリーランスや在宅勤務の向き不向きについて

自分を律することができる人が向いているとか、そういった話が期待されていたようです。会社に行くから仕事をするけど、家にいるとサボってしまう人が一般的には多いのではと。

が、僕は 「自分を律することができる人かというとそんなことはまったくない」という話をしました。会社員の人が毎日会社に行って仕事ができるのは、僕からすると僕なんかよりはるかに自分を律しているともいえる 1 わけで。

じゃあなんで家で仕事できるのかというと、自己管理の努力ではなく、考え方の違いや仕組み化の話かなと思います。

これまでずっと「やりたくないことにかかわる時間を減らそう」「やりたい仕事だけやろう」と意識して選択・行動し続けてきたので、基本的にやりたい(やったら自分の人生がもっと楽しくなる)ことしかやっていない、なので家でもできる、という話をしました。

が、もはや絶対に小学生向けではないので、この話はこれ以上深堀りしませんでした。

仕事道具の写真

取材の翌日、自宅のテーブルに仕事道具を置いて普通に自分のスマホで撮ったものを送りました。

掲載された写真以外に、真上バージョンも送りました

仕事道具としては実際にはこれプラスiPhoneがあるのと、たまにサブディスプレイ用にiPad miniを使うこともあります。(家では大型の外部ディスプレイを使っています)

iOS開発の魅力と敷居の低さ

(NotebookLMによるまとめ)

記事では、堤様が30歳過ぎてからプログラミングを学び始め、iPhoneアプリ開発の入門書に載っていた「3行のコード」でインターネットブラウザができてしまったことに感動したというエピソードが使われています。

  • iOSを選んだ背景: 「なんでiOSなのか」と尋ねた際、堤様は、もともとFlashの勉強をしていたものの、サーバーサイドに配属され、その仕事が「面白くなかった」時に、iPhoneアプリ開発の仕事が来たため積極的に引き受けた、「AndroidではなくiOSだったのは順番の問題」だと正直に回答しています。
  • Apple製品の特性: 堤様が特にiOS開発を面白いと感じる理由の一つは、Appleが提供するSDK(ソフトウェア開発キット)が整備されており、難しい詳細を考えなくても簡単にアプリが作れる構造になっている点にあります。前述の「3行でブラウザができた」体験は、まさに「こんなかんたんに、すごいものができるのか」というApple製品らしい使いやすさと完成度の高さを象徴するエピソードでした。
  • 開発者としての好み: 堤様は、iPhoneがAndroidに比べて高価であるゆえに、基本的にハイエンドユーザーしかいないことが開発者として楽しいと述べています。これは、幅広い層に訴求するビジネスオーナーとは異なり、自身の技術を売るビジネスモデルであるため、「一番尖った技術を使って、分かる人が使ってくれればいい」というスタンスと合致するからです。

その他

(Limitlessによるまとめ)

💡 A Mental Model

  • やりたい仕事を引き寄せるサイクル: 「やりたい新技術の仕事が得られる。ブログとかに書いておくと、『堤さんていう人がこういうこと最近やってるから聞いてみたら』みたいに繋げてもらえる。発信の積み上げの賜物」 — 興味を発信することで、望む仕事が舞い込んでくるという、あなたのフリーランス戦略の核心。

💡 A Piece of Advice

  • やりたくないことはやらない: 「自分の人生に関係ないことに時間を使いたくない。やりたい仕事だけやって、やりたくないことをなるべくやる時間を減らす。面白くないなと思ったら、どうしたらいいか考えて何かを変える」 — 人生の時間を最適化するための、シンプルで力強い指針。

💡 A Mental Model

  • 受託開発は「コラボレーション」: 「僕にはビジネスを作る能力もデザインする能力もない。でもそういうことを全部持ってる人が僕のiOSの能力を使って一緒に作りましょうって言ってくれる。僕のできないことができる人とお金をもらってコラボできる。全然やらされ仕事って感じはない」 — 受託開発をポジティブに捉え、他者との協業として楽しむ視点。

所感

こうやって書いてみると、僕のわかりにくく要領を得ない話を、元の意味は変えずにほとんど情報量も減らさずに、それでいて平易にかみくだいて記事にしてくれていて、あらためてすごいなと。木曜に取材を受けたものがイラストつきで記事化されて翌週水曜には印刷されて全国に配布されるというスピード感にもびっくりしました。これが毎日なのだから、新聞ってすごい。

あと、質問時にもともと編集の方が期待していたような切り口の回答じゃなくても、それを全部受け入れていい感じの記事にしてくれたのは良い意味で予想外でした。なんかよくXとかで、テレビや週刊誌の取材を受けたら、もともと編集者が書きたい方向に切り抜かれたりアレンジされたりみたいなことで怒ってる人を見かける気がするのですが、全然そんなことなかったです。私の言ったそのままを記事にしてくれて、出す前の確認・修正もさせてくれました。

これまでテレビにチラッと映ったりラジオに出させていただいたりはありましたが、新聞は人生初でした。めちゃくちゃ嬉しくて、子供も「パパだ〜!なんでパパが載ってるの!?」とびっくりしてくれて誇らしかったです。年末に帰省する際に親にも見せようと思います。


  1. 実際、会社員時代の方が面倒な雑務が色々と降ってきていたが、フリーランスの面倒事は確定申告ぐらいで、それも税理士に任せているので、ほぼ やりたいことだけやっていれば済む。「会社員の方がフリーランスより大変なことが多い」と思っています。