その後のその後

iOSエンジニア 堤 修一のブログ github.com/shu223

【制作実績】ウェアラブルトランシーバー「BONX」のiOSアプリ開発をお手伝いしました

年初からずーーっと水面下で開発を手伝ってきたプロダクトがついに本日発表になりました!スポーツシーンで複数の仲間とコミュニケーションを取るためのデバイス&アプリ、


『BONX』



です!本日より「GREEN FUNDING Labl」にてクラウドファンディング開始してます。

BONXって何?

たとえばスノーボードのように、「みんなで行くものの、いざ滑り始めるとなかなかコミュニケーション取りづらい、でもしゃべりながら滑れたら楽しいのにねー」みたいな場面で使えるデバイス&アプリです。アプリがVoIP機能を持っていて、複数人でリモートでしゃべりながらアウトドアスポーツを楽しめるというものです。



僕をご存知の方は「あなたスポーツしないでしょ。。」と心の中でつっこんでいただいたかもしれませんが、僕みたいなインドア派でも、たとえば奥さんと二人で自転車で出かけたときに、呼びかけたいけどけっこう離れてしまってたりとか、話したいけど並んで走ると危ないとか、そういう「BONXがあれば」的なシーンはいくらでも思い当たったので、アイデアを聞いた段階から普通に個人的にも欲しいと思ってました。



そんなわけで、「激しいアウトドアスポーツ」に限らず、普通のお出かけ的サイクリングとか、釣りとか、サバゲとか、カンファレンス等のイベントでのコミュニケーション等々にも役立つんじゃないかと。(※VoIPなので、距離の制限はなく、オンラインであれば地球の裏側とでも会話できます)


ちなみにCEOの宮坂さんに初めて会ったとき(2014年春。まだアイデアだけで、チームも何もなかった)、トランシーバーの GoPro 的ポジションを狙いたい、というようなことを言っててそれが僕の中ではこのプロダクトの方向性がすごくハラオチした言葉でした。

どのへんが「スポーツシーン向け」なのか?

動画を見てもらうのが一番わかりやすいかもしれません。



動画を見れない方のために特徴を列挙すると、

  • デュアルマイクによる騒音・風切り音対策
  • 水や衝撃に強い
  • グローブつけたままでもさくっと着脱できて、激しく動いても転んでも外れにくく、ずっと着けていても痛くならない形状
  • 動いてる最中でも操作しやすいデザイン
    • 全体が大きな二つのボタンになっているので、簡単にミュートにしたり音量を調節したりできる



・・・等々ハードウェア面でもいろいろありますが、アプリ開発者としてがんばったところでいうと、

  • 電波の弱い環境でも話せる!
  • バッテリーにもやさしい

といったところが売りです。マイクが拾う音声を全部送りつづけると通信量も大きく、通信による電力消費も大きいので、「人間の声」だけをフィルタリングして通信量と電力消費を抑制したり、その他いろいろと細かい努力をしております。(今も鋭意努力中です。)



また、UI/UX面でも、

  • アプリ起動からワンタップでグループ通話開始!

というところが売りで、BLEを活用してサクッと友達をグループに招待できるようにしています。


欲しいけど、クラウドファンディングはちょっと・・・

KickStarter は買い物じゃないよ、というのはよく言われる話です。「買い物」じゃなくて「支援/出資」ですよ、と。で、ときにはモノが届かないこともある、と。。


ただ、BONX は買い物です。100% 手に入ります。


今回のクラウドファンディングで資金を調達できたらつくりはじめるぞー!ではなくて、もうずっと開発し続けていて、アプリは詰めの段階に入っており、ハードの方も量産体制まで確立できています。

余談:関わらせていただいた経緯

前述しましたが、今から1年半前、2014年春に、CEO宮坂さんとは一度お会いして、話を伺う機会がありました。(ユカイ工学 CEO の青木さんの紹介)


そのときに既にプロダクトのアイデアにも宮坂さんにも魅力は感じていたのですが、これからチームビルディングと資金調達、という段階だったので、純粋に手を動かすところで邁進していきたい僕としては、開発フェーズになったらまたお声がけください、とだけお伝えしました。


で、WHILLやったりMoffやったり真鍋大度さんとのプロジェクトをやったりして「今年はまじで楽しかった、来年もおもしろい仕事ができるといいなぁ」「宮坂さんのあの件、どうなったかな。あのプロダクトのアイデアはよかったなー」とまさに思っていた2014年の暮れ、宮坂さんからひさびさに電話があり、「来た!」ということで2015年の年明けからお手伝いを開始させていただいたのでした。


CEO宮坂さん、CTO楢崎さん、プロダクトデザイナーの百崎さんをはじめ、メンバーみなさんが仕事もバリバリできて人間としてもいい人達ばかりで、オフィスも駒沢オリンピック公園から徒歩10秒(隣接)と楽しい場所にあります。


ちなみに、サーバーサイドは僕がカヤック時代から何かとお世話になっている Typester こと村瀬氏と、同じカヤック時代からすごかった若手のきっつーこと北原氏の会社「Make It Real」が担当。スーパー実力者。そういう点でもこのお仕事は魅力的でした。

メディア掲載

開発体制にも詳しく言及されていて、ちらっと僕についても触れられています。

宮坂CEO自身は文系だが、プログラミングやArduino工作を自分で勉強したりハッカソンに参加する中で、ハードウェア関連スタートアップ企業のユカイ工学創業者で代表の青木俊介氏に出会い、そこからiOSハッカーで知られる堤修一氏などをプロジェクトに巻き込んだ。

そんなわけで

興味が湧いたみなさま、ぜひクラウドファンディングのページにてポチッと応援いただけると嬉しいです!(ちなみに超早期限定コースは超格安設定です。僕も2個セットをポチりました!)

他の制作実績もブログにまとめています:記事一覧 - その後のその後