その後のその後

iOSエンジニア 堤 修一のブログ github.com/shu223

WWDC2014の旅 15泊17日を振り返る

まだサンフランシスコにいるのですが、もう帰る以外の予定はないので、遅ればせながら「WWDC2014の旅」を振り返ってみます。

旅程

シリコンバレーを訪れるのは、昨年9月に すぐにまた戻るつもりで帰国 して以来、結局一度も戻らなかったので実に 9ヵ月ぶり


せっかくなので他にもいろいろやっていこうということで、下記のようにWWDCの前後に6日間ずつの余裕を持たせた旅程にしました。

  • 5/27 日本発
  • 6/2〜6/6 WWDC
  • 6/12 日本着

やったこと

(WWDCに参加する以外には)特に具体的な予定がなかったのですが、知り合い繋がりでオフィスに遊びに行ったり、偶然街でバッタリ会ったりとかで、なんだかんだと充実した旅になりました。かまってくれた皆様どうもありがとうございました!

WHILL HQ訪問

TechShopという、FabLabの超でっかい版みたいな場所があり、そこにWHILLが米国オフィス(つまりHQ)を構えています。そこにお邪魔してきました。


(WHILL榊原さんの仕事風景)


TechShopには、3Dプリンタや3Dスキャナ、A0プリンタ、レーザーカッター等の定番マシンはもちろんのこと、


鉄を工作するための諸々の大型機械や、


木工用の大型機械、溶接するための台(?)、フォークリフトまであります。


ジャンク品コーナーや、無料ネジコーナーも。


いろいろと作業や打ち合わせもあり、今回の滞在中に3回お邪魔しました。

とあるベンチャーのアメリカ支部訪問

某有名Webサービスを運営する企業のアメリカ支部にお邪魔しました。(まだあまり情報公開したくないそうなので写真や場所について書くことは控えます)


オフィスもプロダクトももの凄く素敵で、技術的にも面白く、かなり刺激を受けました。

Kinoma 訪問

Kinoma Create を開発する Kinoma のオフィスにもお邪魔しました。


(逆光で見えづらいですが素敵なオフィスです)


開発中の Kinoma Create 実機やシミュレータ、コードなども見せていただきました。



(裏のピンにセンサを自由に追加できる)


(表にもピンが 8 x 2列あり、それぞれの役割をモニタから変更できる)


(シミュレータも用意されているので、デバイスが手元になくてもコーディング&テスト可能)


Indiegogo での注文分については 9月頃配送開始とのこと。一般発売が楽しみです!

お宅訪問

ぶらぶら散歩してたら知り合いの日本人エンジニア(バスケさん)と偶然遭遇!その辺りに住んでることも知らなかったので、お互い相当ビックリしました。


そしてそのままお宅訪問。



ちょうど引っ越しされる数日前で、「引っ越しの手伝い」という名の飲み会に参加させていただきました。

もくもく開発

とくに予定がない週末はカヤック時代の後輩 おかず と、Workshop Cafe でもくもく作業してました。


場所は BART の Montgomery 駅の近く。電源、WiFiがあり、しかも長居しやすいので、開発などに没頭したい場合にはおすすめです。

WWDC2014

初めて参加したわけですが、いやー 楽しかったですね。iOSのメジャーアップデートが発表されて、そりゃ開発者としてはできることが増えて嬉しいし、そういう情報を真っ先に聞ける、Appleの開発者に直接聞けるというメリットもありますが、それよりも何よりも、このプラットフォームでご飯食べてる人たちが世界中から集まってきてワイワイやってる、その空気感がたまらなく楽しかったです。


(あこがれのあのジャケットをもらいその場で記念撮影)


(早朝3時から基調講演の行列に並ぶ。いろんな人が暇つぶしにしゃべりにくるので、これがすごく楽しい)


(基調講演。3時から並んだわりにはわりと遠いw)


スペインに行ったときに会った Marcos がなんとアップルの中の人になってて再会!!!!一緒にランチ。)



技術情報的なところでは、既にいくつかブログに書いてるので、そちらもぜひ。

泊まったところ

Mission District

WWDCが始まるまでは、行ったことのないエリアに住んでみよう、とAirbnbで見つけたミッション地区のアパートに住んでみました。



閑静な住宅街で、AppleやFacebookの人たちも大勢このあたりに住んでいるそうです。(このあたりからクパチーノ行きのApple社員専用通勤バスが出ているとのこと)

WWDC会場近辺

近辺、といっても徒歩15分ちょいかかりますが、1泊90ドルで、WiFiも快適に繋がってなかなかいいホテルでした。



WWDCの期間+前後2日ずつで合計9日間滞在。

TechHouse

日本人が運営するシェアハウス。ここを運営されている長谷川さんと食事する機会があり、WWDC閉幕後の数日間はまだ宿を決めてなかったのでお世話になることに。

場所はBARTの Balboa Park 駅から徒歩で約12分のところにあります。



掃除が行き届いていて、すごくきれいで快適でした。



で、お値段がなんと1泊30ドル!Airbnbだと同じスペックで80ドルはするんじゃないかと。中心街までBARTですぐだし、とてもおすすめです。

費用

  • 飛行機代:¥126,850
  • WWDCチケット代:¥158,800
  • 宿代1:¥42,556
  • 宿代2:$720
  • 宿代3:$90

これだけで既に40万円オーバー。計算してませんが、上記プラス滞在中の食事やら電車賃も合計数万ぐらいはかかってるんじゃないかと思うと、なかなかの出費です。


さらに自分はフリーランスなので、仕事をしてない間は収入も止まります。その機会損失分も加味すると・・・

まとめ

  • 初のWWDC、行く前は不安だったけどめちゃくちゃ楽しかった
    • 心配してた英語は全然問題にならなかった。ラボで質問して聞き取れなかったらGoogle翻訳引っ張りだしてまで説明してくれた
  • WWDC以外の日々も充実してた。旅程を長めにとってよかった
  • こっちで会った何人かの「フルスタックエンジニア」は、サーバーサイド、iOS、Android、JSとかだけじゃなく、電子回路やファームウェア等のデバイス側もカバーしてて、もっともっと精進せねばと気が引き締まった
  • お金はかかるしWWDC情報なら日本で十分得られるけどこういう生の経験や交流はプライスレス。来年もチケット当選したらぜひ行きたい

現地でお世話になった皆様ありがとうございました!