その後のその後

iOSエンジニア 堤 修一のブログ github.com/shu223

アメリカ生活のふりかえり 2018年5月〜6月

サンフランシスコの会社で正社員として働きつつ1、日本でフリーランスとして働く二拠点生活を送っています。

今年からまた日本の住民票を戻したので、アメリカにいる期間の方が短くなります2。もうちょっとしたら家庭の事情によりさらに行く回数が減ることになりそうなので、自分にとって希少になりつつあるアメリカ滞在をなんとなく消化してしまわないよう、何をやったか/何を得たかを中心にふりかえりメモを書いておこうと思います。

やったこと

Fyusion勤務

  • とある画像処理ロジックを組んだ
    • 処理自体はCIFilterにあったので、自前でMetalシェーダを書くことはせず、MetalのパイプラインにCore Imageの処理を組み込むかたちで実装
    • このへんのMetalと他のフレームワークとの連携は本を書いたときにちゃんとドキュメントやWWDCセッションスライドを読んでおいた知見が活用できた
  • その他諸々、この数ヶ月の間に得たMetalの知見を活かした貢献ができた
  • 同僚の家に遊びに行って衝撃を受けた

f:id:shu223:20180626114308j:plain

(これまでタワーマンション的なものに興味がなかったが考えを改めた)

  • 朝から開いてる店が多く、ほぼ毎日早朝にカフェへ行き、1〜2時間仕事以外のコードを書き、それから出社していた
  • 退社後(18時ぐらいにオフィスを出る)はコードを書くウィルパワーは枯渇してるので、ブログを書いたり、メッセージやメールの返信等のタスクをこなしたり
  • サンフランシスコならではの生活とはいえないが、有意義に時間を使えたと思う。

Boston旅行 / MIT見学

  • ボストン/ケンブリッジ
    • アメリカは広いので知り合いがいるときに行っておきたい
    • 期限が切れそうなマイルを消化したかった
  • 連休+有給で5日間ほど
  • MIT見学させてもらった。最高。
    • 公開情報ではないおそれがあるので、いろいろと見せていただいた研究内容については書けない。。

f:id:shu223:20180626115114j:plain

  • シェアサイクルとUber水上タクシーで街を散策しつつ、手頃なカフェを見つけては勉強したりブログ書いたり。完全に有意義だった。

WWDC(の周辺に)参戦

  • 周辺のカフェで自主学習。いろいろブログ記事書いた(後述)
  • AltConfのセッション、おもしろいのがたくさんあった

滞在中に書いた記事

意識してたくさんアウトプットするようにした。

自分のブログ

shu223.hatenablog.com

shu223.hatenablog.com

note

note.mu

note.mu

note.mu

note.mu

note.mu

Qiita

qiita.com

qiita.com

qiita.com

qiita.com

qiita.com

qiita.com

滞在中に公開した/メンテしたOSS

github.com

  • サンプルいろいろ追加

github.com

  • WWDC18のセッションで知ったAVSpeechSynthesizerの発話の「読み」を自在にカスタムする方法についてサンプルに反映
  • Xcode 9.3以降でMetal Performance ShadersのMPSCNNConvolutionのイニシャライザで発生していたとあるめんどくさい問題について対処

github.com

github.com

github.com

  • マイナーアップデート

その他

  • 現地で働いている有志の人たちと、「2時間でIoTガジェットをつくる」プロジェクトをやった

    • 2時間でフルスクラッチでつくるわけじゃなく、顔を合わせて作業できる時間がそれだけしかなかったので、それまでにファーム/ハード(筐体&メカ)/アプリケーションのそれぞれのパートを準備してきて、会うときにがっちゃんこしたという話
    • 会ってすぐ(初対面)にアプリとハードの連結動作はうまくいき、細かい動きのチューニング含めて1時間もかからずに理想のかたちになった
    • ひさびさにBLEをさわる機会になってよかった。GATTの定義とか、ハードの方々と連携する勘所を思い出せた
  • このサンフランシスコ滞在中に連絡くれて会いに行った人の会社の仕事を最近リモートでやった

    • 上に書いたAltConfで再会した人の会社とはまた別
    • きっかけはGitHubのコード

  • Samplerシリーズの新作(iOS-12-Samplerではない)をつくり始めた
  • 次回技術書典に向けた執筆もほんのちょっとだけ手を付けた

まとめ

こうして振り返ってみると、1ヶ月の滞在としては濃密に過ごせたなと。二拠点生活移動のオーバーヘッドがあったり住居費が2倍かかったり 3 4 ともったいない点もありますが、気持ちが切り替わって時間を有意義に過ごせるというメリットを感じます。次は日本でのフリーランス生活をがんばります(がんばってます)。


  1. ビザはH-1Bです。

  2. この場合、確定申告は両方でやることになります。

  3. いま気付きましたが、ボストンにいる間は「東京の家賃+サンフランシスコの宿代+ボストンの宿代」、サンノゼにいる間は「東京の家賃+サンフランシスコの宿代+サンノゼの宿代」と、2倍どころか3倍かかってました

  4. 飛行機代は会社持ち。